ネコカルと口笛

Mandala-IIの斎藤ネコストリングスカルテット(通称ネコカル)のライブに行ってきました。
実は、谷山浩子さん関係のミュージシャンと言うことで、ネコカルのライブは昔良く通っていました。
クラシック、ロック、CM曲、現代音楽、B級音楽と様々なジャンルを演奏してます。
ゲストミュージシャンも豊富で、相曽晴日さんや、岩男潤子さんも何度も出られたことがあります。プロデュースされたことも。


今回、分山貴美子さんがゲストと言うことです。
以前から、ネコカルと合うのではないかと密かに思っていましたが、このような日が本当に来るとは。。。
と言うことで、頑張って行ってきました。


ライブは予想通りです。分山さんの高くて表情豊かな口笛が、弦楽器にしっくり馴染んでます。
まず、ネコカルのレパートリーの中からは、ディズニー映画の「白雪姫」から「口笛吹いて働こう」。
分山さん、曲は知っていると言うことで編成されたネコカルにアドリブで絡んで演奏しました。
(多分ネコカルの方々もアドリブで口笛に投げている筈)
こんなセッションははさすがにプロ中のプロです。
未発表のオリジナル「月のように・・」月の光が、ひんやりと、でも優しく差し込んでくるような曲でした。
もうひとつは「誕生」。バイオリンの強力なスイングに乗って、滑らかで強い演奏でした。
最後にもう一曲(アンコール?)、多分ネコカルの持ち曲だったと思いますが思い出せなくて済みません。




今回のライブで思い出しました。口笛も、表情豊かな歌や楽器のような演奏ができると。
ちょっとでも口笛が吹けるなら、こんな演奏に憧れてしまい、頑張ってうまくなろうと思うでしょう。
。。。思いました。
もともと、ただ鳴るだけの口笛は、原理的には風切り音であり、音の成分はノイズで綺麗なものではないと考えています。
その対極は音叉や、トーンチャイムのような正弦波に近い音源かと思います。こちらはすごく透明な音がします。
分山さんの口笛が表情豊かなのは、技術的に見ると、弱い音と強い音が自由自在に滑らかに行き来できるところなのだと思います。
感覚的に言うと、どんな場面でも生きた口笛が生まれてくるのです。
でも、口笛教室で教わってみると、なかなか表情が付いてこないことが分かるというか、そもそも弱い音を出すのが難しいです。
それでもより近づくように頑張っていきたいです。
それ以前に自分が認識できる音楽の細やかさに大きな壁があるのは分かっておりますが。

(2014.11.30 分山貴美子さんのWebサイトの修正)