2010国際口笛音楽フェスティバル コンクール結果

9月18日(土曜日)、19日(日曜日)と国際口笛音楽フェスティバルに参加してきましたので報告したいと思います。
課題曲・自由曲を評価する個人総合の部と、お気楽くちぶえ隊でアンサンブルの部に出場してきました。
自由曲は銀河鉄道999(ゴダイゴ)を選びました。
ヤマハぷりんと楽譜で楽譜を探し、音源もこちらに関連するMIDIがあったので購入しました。これを全音度下げて(Dのキーで)使いました。


最初に結果を言いますと、アンサンブルは第4位入賞(^^;)でした。
個人総合では、課題曲17位(40人中)、自由曲は不明(表彰は8位まで)でした。
課題曲の結果は表彰されなくても20位までは掲示されました。
何とか順位が分かって良かったと受け取るべきでしょうね。
こまりこのお二人(柴田さん・高木さん)は課題曲には参加しませんでしたが、上位にはおなじみくちぶえ村の村長さんや、夕部奈穂さんをはじめ、超優秀な方々が並んでいました。


■課題曲の難しかったところ
お気楽くちぶえ隊で一緒に聞いて下さった方には、私の課題曲の結果はわりと好評だったのですが、曲自体が正確に演奏するのは難しかったです。
課題曲については、こちらのすずきみゆきさん(作曲者)のサイトで音源と解説があります。
大きく分けて3種類あります。
(1) 音程が取りにくい部分
(2) いきなり高音から入る部分
(3) ノンブレスで長いフレーズを吹く部分。


(1)は「森の道」・「鳥の声」・「森の道(II)」・「森の道(III)」に共通しているテーマで、音程が登って降りる部分です。
最初が半音階・次が3度離れるというのが取りにくかったです。
B♭からBへの半音の差が意外と近かったこともありますが、実は、この2音の移動は、私の口笛では一番出にくい音なのです。
低音から高音に向けて連続的に音を変化させる(ポルタメント)と、この辺りで一カ所音が消えてしまうところがあります。
息の流れが変わるところのようです。このポイントのおかげで喉(のど)ウォーブリングのきっかけを掴むことができたのですが、今回の曲では大きな壁になってしまいました。
何度も練習して音を合わせられることもありましたが、怪我をかばっているような不安定さが残ってしまいました。
曲内ではこのようなフレーズが合わせて7カ所も出てきたため、かなり大きなマイナスになったようです。
今回、伴奏をお願いした口笛奏者連盟のピアニストの方から、音程が取れていないことを指導頂いたので、あらかじめ練習してはいたのですが、克服できず申し訳なかったです。


(2)は、「鳥の声」の第二・第四フレーズの高音のFから入るところと、「森の道(II)」の最初の音です。
スタッカートも付いていて、mfまたはfで、いきなり高音なので、勢いよく吹かなければならないのですが、私の出せる高音のぎりぎりなので、これまではかすれてしまっていました。
これは発表の2日前に克服方法を見つけました。(お風呂の中で気付いたので、心の中でエウレカ! と叫んでました)
最初の音の前の休符のところで瞬間的に腹式呼吸で息を吸い込んで、その反動で最初の音の前にわずかに口から息が出るようにしました。

口笛は共振現象なので、音が鳴り始めるまでわずかですが時間が掛かります。
音符の前に口笛の音が出ない程度に風を送っておく作戦です。
さらに、これによって発音のときに力が入りすぎないようにします。
名付けて、プリブリーズ(pre-breathe)奏法(^^;)。
これでも成功率は完全ではなく不安はありましたが、本番では何とかなりました。


(3)は、息を120%吸い込むようにして克服しようとしましたが、成功率は高くなく、本番では、少しの緊張で吸い込む空気の量が減ってしまい、失敗でした。


■自由曲について
曲はゴダイゴ銀河鉄道999にしました。
コンクールというと、クラッシックなどの定番や、難易度が高く聞く方も難しい楽曲が演奏されることが多いと感じていました。
観客がいて聞いてもらうなら、親しみやすく、ノリが良くて元気になれるものと言うことで選びました。
歌なのですが、歌詞がなくても、そのメッセージが伝わりやすいこともあります。
選曲としては好評だったと思います。時間は3分弱で、4分の枠の中でやや短めですが、上に書いたようにヤマハぷりんと楽譜で楽譜を探し、音源もこちらに関連するMIDIがあったので購入しました。
このMIDIデータ、結構優れものです。パソコンのMidRadioPlayerで、カラオケのように表示できるし、キーを変えると、即座にコードの表示まで変わります。


これを音源にしても、コンクールの発表としては十分でした。
でも口笛奏者連盟のピアニストに伴奏をお願いしました。
ランキングは意識せず、パフォーマンスで盛り上げるつもりでしたので、ライブとしての臨場感を出したかったためです。
音源を使う人は多いでしょうが、うまい演奏でもそれでは淋しさが出てしまうような気がします。
コンクールはただでさえ堅苦しいし、口笛は楽しいことをメッセージとしてステージから伝えたい。
ピアノ単体ではMIDIのようなたくさんの音は出せませんが、以前、プリマスロックに参加させてもらったこともあって、ステージの生演奏の臨場感は強烈な魅力だと気付いてました。
本番では、アドリブでの振り付けありで、できる限り表現してみようとしました。
特徴的な間奏も口笛で吹いたのですが、最後の2小節はピアノに弾いてもらうため、ピアニストに向けて投げかける感じで手を振ってみました。ピアノも主役の積もりで。
(この2小節を口笛で吹くには音が高く、さらに次のメロディに入る余力がなくなってしまうためです)
この曲も実は結構難しく、音程が飛ぶところが結構あって、本番でも適当になってしまったところが結構あったと思います。
でも大体は表現できたと思います。入賞にはまったくかすりもしませんでしたが。