1980年代の8ビットパソコンには夢がありました
ちなみに今の(201X年代)パソコンの主流は64ビットですね。
MS-DOSは16ビットでようやく動くようになりましたし、その後32ビットパソコンの時代もそれなりに長くありました。
8ビットパソコンが誕生した1980年頃は、メモリーが16~32キロバイト程度のものでした。
表示できるのはアルファベットとカタカナと記号のみ(トランプの記号とかが多い)。
色も最大で8色、緑色しか表示できない機種もありました。
それらがだんだん高性能化してきました。
- メモリー64キロバイトの壁を無理矢理破った(128キロバイト搭載など)。
- たくさんの色を表示できるようになった(4096色同時表示など)。
- 漢字を表示できるようになった(漢字ビデオメモリーの搭載)。
- 音楽を演奏できるようになった(ヤマハのFM音源チップを搭載して)
それは各メーカーが競い合った努力のたまものでした。
NECのPC-6001・PC-8001・PC-8801、富士通FM-8、シャープMZ-80およびX1、東芝PASOPIA。
次の機種を待っていると上記のように各社とも年々高性能化してきているのです。
これにはとてもわくわくしました。もちろん、一度買ったらすぐに買い換えとかはできないのですが。
各ブランドのファン同士は、日本ソフトバンクのパソコン雑誌それぞれOh!PC、Oh!FM、Oh!MZ上の投書欄で、いがみ合っていましたね。自分たちの方が幸せだと。それほどに盛り上がっていたと思います。
テレビにつなげる共通規格パソコンMSXと言うのもありました。現パナソニック、ヤマハ、ソニーなど様々。
Microsoft Windows以降は、各メーカーの独自の機構というのはなくなり、世界的に共通化したメーカーの部品が組み合わせで実現されるようになりました。エンドユーザーから見ればどれを買っても大雑把に言って同じで、面白さがなくなってきました。
自分の趣味の範囲に使うと言うよりも、仕事に本当に役立てたりするようになったのがつまらなくなったという考え方もあると思います。
以上、インターネットの時代と言うよりは、パソコン通信の時代の前のお話でした。8ビットパソコンそのものの詳細については以下のWikipediaをご覧下さい。