前橋女子校のミュージカル

群馬県県民会館(ベイシアホール)で前橋女子校のミュージカルを見てきました。
きっかけは、友人から聞いたのですが、この前橋女子校で顧問をしていた(今はもう異動されているとのことですが)先生が私の学生時代の合唱団の大先輩と言うことでした。
車で出掛けました。3連休の初日と言うことで、高速道路は大渋滞でしたが、何とか開演に間に合いました。


言ってみたらすごい人。
そして、2幕構成で、開演から終演までほぼ4時間という長編作品でした。
話は、太平洋戦争の時代、舞台は「前橋」とアメリカの「ロサンゼルス」。
どちらも「前橋高等女学校」「ストックユニバーシティ」という学校から始まっています。
それぞれの学校での描写がとても多く、また戦場での苦悩も大きく表現されています。
モラトリアムから戦場につながるところは、私としてはアニメ「コードギアス反逆のルルーシュ」を連想しました。
それほどに内容が盛りだくさんです。
中でも注目したのは風船爆弾についての描写でした。
爆弾とは知らずに作成する女学生達、かなり丁寧に実習が描かれています。
そして、日本に思いをはせるアメリカの女性はその爆弾を手紙だと信じて近づいてしまうところ。
(その前に、風船に乗せて手紙を送ろうという話が伏線としてあります)
その他、各国の思惑まで台詞としてちりばめられていました。


すごい脚本です。
こんなにメッセージを詰め込んだミュージカルは見たことがありませんでした。
参加者も全員女子高校生、しかも音楽部というひとつのクラブなのですが129名もいて、とてつもない迫力がありました。
(なんとオーケストラも音楽部なのです)
振り付けはみんなぴったり合っていて全体として完璧、歌もかなりうまい方もいました。
(演技派・歌唱派 と少し得意は分かれてはいたようですが。)

そのメッセージから、メディアで伝えるのは難しいのかも知れませんが、もっと注目されるべき作品だと思いました。
そのタイトルは、
前橋女子高校音楽部 第16回定期演奏会「鎮魂華 〜 Flowers of Requiem 〜」